生成AIに「声」は奪われるか?クリエイターとの共存を探る朝の視点

声優さんがAIと共存 Small Talk

サイフォンで淹れたコーヒーが落ちていくこの時間、香りを楽しみながら少し考え事をしていました。
最近、日本のアニメキャラクターの声が生成AIで勝手に使われている、というニュースを目にしたんです。「機動戦士ガンダム」のシャアや「名探偵コナン」の声が、本人の許可なくネット上で自由に作られているとか。
昔からアニメ好きな私としては少し胸が痛む話ですが、同時にビジネスの視点で見ると、非常に興味深い転換点にあるなと感じました

技術の進化は早いもので、テキストを入力するだけで、あのアニメキャラが喋っているかのような音声が作れる時代になりました。
ただ、今の法律では「声」そのものを守る権利というのは意外と曖昧なんですね。動画投稿サイトなどで無断利用が広がる一方で、ある音声サービスが声優業界からの反発を受けて終了するなど、摩擦も起きています。
技術と権利のバランスが崩れている、まさに過渡期の混乱と言えるでしょう。

私がこの記事を読んでハッとしたのは、この問題が単なる「AI vs 人間」の対立構造ではない、という点です。
実は、権利を守る側も、ただAIを排除しようとしているわけではないようなのです。むしろ、適切なルールと対価さえあれば、AIは日本のコンテンツを世界に広げる強力な武器になり得る。そんな「共存」への模索が始まっています。

興味深いデータがありました。日本俳優連合のアンケートによると、声優の約60%が「適正なギャラが入るならAI利用は問題ない」と回答しているそうです。
つまり、問題は「AIそのもの」ではなく「対価の仕組み」にあるわけです。
これを受けて、伊藤忠商事や米国のスタートアップなどが動き出しました。声優の声をデータベース化し、AI学習への利用を管理して、正当な利益を還元する仕組みを作ろうとしています。
また、声を本人のトーンのまま多言語化する技術を使えば、日本のアニメを世界中で同時に楽しんでもらえる可能性も広がる。これは大きなビジネスチャンスですよね。

新しい技術が出てきたとき、それを脅威と捉えて壁を作るか、それとも新しい市場を作る道具としてルールを整えるか。
コーヒー豆も焙煎の仕方ひとつで味が変わるように、ものや技術の扱い方や、事象のとらえ方次第で毒にも薬にもなります。
私たちの仕事でも、変化を恐れず「どう共存するか」を考えることが必要になりますが、そんなとき、僕は事象を因数分解して、抽象的に捉えて考えることにしています。
さて、今朝もあなたとおいしくコーヒーが飲めました。ありがとうございます。

プロフィール
この記事を書いた人
S. Hiro Black

日本に血縁を持つフランス人です。ヨーロッパやアメリカなどで新規事業開拓の仕事を長くしてきました。今は日本に住んで活動しています。ここでは、社会経済、科学、スポーツの気になった話を独自の視点で解説します。

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